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お引渡し

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2019/06/25

地元の駅から、電車で片道5時間。

今すぐに追われている仕事が無いわけでもないが、とりあえず無いことにして、吉田修一の『空の冒険』を携えて電車に乗り込む。

 

5時間も電車に揺られていると、今なぜここにいるのか、一瞬分からなくなることもあるのだけど、

間違いなく、明日は『お引渡し』なのだ。

 

駅に着いて、そのまま建物を見に行く。

あぁ、良い感じだな、と確認して、そのまま食事&お酒だ。

でもやはり気になるのは、夜の照明の具合なので、我が儘をお願いして21時過ぎに再び現場に連れて行ってもらう。

ちょっと明るすぎるかな?けど、このくらいが良いのかな?とか、色々と考える。

自分一人ではなく、営業の方、現場監督さんも一緒に議論できるあたり、とても楽しい。

そしてこの住宅は、皆に愛されている。と思う。

 

気付けばお酒なんかどうでも良くなって、現場の納まりを現場で、ダイレクトに色々と議論している。

なんならここで飲みながら寝落ちするまで議論したい。

そんなことを考えながら、無難にホテルに連れていかれるのだ。

 

翌朝、お引渡しは一瞬で終わった。

だけど、お客さんからの『大満足です。』の一言に、思わず皆、ほほが緩むのを確かに感じた。

 

自分は最近、積極的には竣工写真を撮らないし、ホームページにも載せない。

竣工写真とホームページは大切だ、と教えられてきたけど、もっと大切なものは他にもあるだろう。と思っているからだ。

 

お客さんから、『こちらに来られたら、ぜひ立ち寄ってくださいね。』と言われる。

選んでいる家具の写真を見せてもらったり、ネコちゃんの事を相談されたり、

そのたびに、中学生の頃に味わった、あの甘酸っぱい感じが戻って来る。

おじさん、と呼ばれる今でも尚、間違いなく、自分は自分の設計した建物に、恋をしているのだ。

 

中村拓志氏の『恋する建築』を読んだとき、いやいや~、と思ったものだけど、

今、『建築』と『恋』は、同義語でも良いのではないか?とか思ったりもするくらいだ。

 

1泊2日の陸路の旅だったのだけど、

自分の中ではどこかフワフワとしていて、色んな刺激もあった、『空の冒険』そのものだったのかも知れない。

 

住まい手からも、地域からも愛される建物になれば、と、

切に願う。

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